ここではNHK連続テレビ小説(朝ドラ)の歴代視聴率ランキングを紹介しています。

NHKが1961年から週6日、放送時間15分の枠で放送され続けてきた人気ドラマシリーズで、1983年に放送された「おしん」では、最高視聴率「62.9%」を記録した国民的ドラマとなりました。

そこで、ここではNHK連続テレビ小説(朝ドラ)の歴代視聴率をランキングで紹介したいと思います。

目次


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朝ドラ歴代視聴率ランキング・ベスト10

おしん
画像引用:https://www.nhk.or.jp/archives/meisakuza/detail/?vol=32
順位 ドラマ名 平均視聴率 ヒロイン 放送時期
1位 おしん 52.6% 田中裕子 1983年
2位 繭子ひとり 47.4% 山口果林 1971年
3位 藍より青く 47.3% 真木洋子 1972年
4位 鳩子の海 47.2% 藤田美保子 1974年
5位 北の家族 46.1% 高橋洋子 1973年
6位 おはなはん 45.8% 樫山文枝 1966年
7位 旅路 45.8% 日色ともゑ 1967年
8位 あしたこそ 44.9% 藤田弓子 1968年
9位 澪つくし 44.3% 沢口靖子 1985年前期
10位 おていちゃん 43.0% 友里千賀子 1978年前期


「おしん」は、やはり平均視聴率も50%オーバーと圧倒的な数字を叩き出していました。

2位以下もトップ10まで40%超の視聴率で、1960年代から1980年代にかけての朝ドラの人気の高さが伺えるランキングでした。


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朝ドラ歴代視聴率ランキング・ワースト10

順位 ドラマ名 平均視聴率 ヒロイン 放送時期
1位 ウェルかめ 13.5% 倉科カナ 2009年
2位 つばさ 13.8% 多部未華子 2009年前期
3位 15.2% 榮倉奈々 2008年前期
4位 ちりとてちん 15.9% 貫地谷しほり 2007年後期
5位 だんだん 16.2% 三倉茉奈・三倉佳奈 2008年後期
6位 天花 16.2% 藤澤恵麻 2004年前期
7位 ファイト 16.7% 本仮屋ユイカ 2005年前期
8位 芋たこなんきん 16.8% 藤山直美 2006年後期
9位 わかば 17.0% 原田夏希 2004年後期
10位 純と愛 17.1% 夏菜 2012年後期


「ウェルかめ」が、ワースト1位とは意外な結果でした。

2000年代に入ってから、動画配信サービスが充実してきたことも朝ドラの視聴率低下の要因かも知れませんね。


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朝ドラ歴代視聴率ランキング・平成編

順位 ドラマ名 平均視聴率 ヒロイン 放送時期
1位 おんなは度胸 38.5% 泉ピン子・桜井幸子 1992年
2位 青春家族 37.8% いしだあゆみ・清水美砂 1989年前期
3位 ひらり 36.9% 石田ひかり 1992年後期
4位 京、ふたり 35.6% 山本陽子・畠田理恵 1990年後期
5位 ええにょぼ 35.2% 戸田菜穂 1993年前期
6位 凛凛と 33.9% 荻野目洋子 1990年前期
7位 和っこの金メダル 33.8% 渡辺梓 1989年後期
8位 かりん 31.4% 細川直美 1993年後期
9位 君の名は 29.1% 鈴木京香 1991年
10位 ふたりっ子 29.0% 岩崎ひろみ・菊池麻衣子 1996年後期


平成に入ってからのランキング1位は、「おんなは度胸」でした。

平成の視聴率ランキングも社会現象になるほどの人気を誇った作品ばかりですね。

個人的には、「ふたりっ子」の三倉茉奈さん、三倉佳奈さんが印象に残っています。

朝ドラ歴代視聴率一覧

1960年代

ドラマ名 初回視聴率 最高視聴率 平均視聴率 放送時期
娘と私 記録なし 記録なし 記録なし 1961年
あしたの風 記録なし 記録なし 記録なし 1962年
あかつき 記録なし 記録なし 記録なし 1963年
うず潮 23.2% 47.8% 30.2% 1964年
たまゆら 30.2% 44.7% 33.6% 1965年
おはなはん 34.9% 56.4% 45.8% 1966年
旅路 44.5% 56.9% 45.8% 1967年
あしたこそ 46.4% 55.5% 44.9% 1968年
信子とおばあちゃん 40.5% 46.8% 37.8% 1969年

1970年代

37.3% 48.8% 37.9% 1970年
繭子ひとり 36.9% 55.2% 47.4% 1971年
藍より青く 42.9% 53.3% 47.3% 1972年
北の家族 42.4% 51.8% 46.1% 1973年
鳩子の海 42.2% 53.3% 47.2% 1974年
水色の時 43.2% 46.8% 40.1% 1975年
おはようさん 41.5% 44.0% 39.6% 1975年
雲のじゅうたん 34.3% 48.7% 40.1% 1976年
火の国に 41.5% 43.9% 35.0% 1976年
いちばん星 30.5% 44.9% 37.2% 1977年
風見鶏 45.2% 48.2% 38.3% 1977年
おていちゃん 36.6% 50.0% 43.0% 1978年
わたしは海 41.3% 42.1% 35.9% 1978年
マー姉ちゃん 35.0% 49.9% 42.8% 1979年
鮎のうた 40.7% 49.1% 42.7% 1979年

1980年代

なっちゃんの写真館 38.0% 45.1% 39.6% 1980年
虹を織る 38.7% 45.7% 38.5% 1980年
まんさくの花 38.3% 42.4% 37.1% 1981年
本日も晴天なり 34.5% 43.3% 36.6% 1981年
ハイカラさん 32.5% 44.9% 36.2% 1982年
よーいドン 32.7% 43.1% 38.8% 1982年
おしん 39.2% 62.9% 52.6% 1983年
ロマンス 41.7% 47.3% 39.0% 1984年
心はいつもラムネ色 35.4% 48.6% 40.2% 1984年
澪つくし 37.1% 55.3% 44.3% 1985年
いちばん太鼓 37.7% 39.9% 33.4% 1985年
はね駒 37.2% 49.7% 41.7% 1986年
都の風 38.6% 44.9% 39.3% 1986年
チヨッちゃん 36.8% 46.7% 38.0% 1987年
はっさい先生 34.9% 44.5% 38.1% 1987年
ノンちゃんの夢 37.2% 50.6% 39.1% 1988年
純ちゃんの応援歌 35.4% 44.0% 38.6% 1988年
青春家族 35.8% 44.2% 37.8% 1989年
和っこの金メダル 39.2% 40.5% 33.8% 1989年

1990年代

凜凜と 29.4% 39.5% 33.9% 1990年
京、ふたり 33.6% 41.6% 35.6% 1990年
君の名は 31.8% 34.6% 29.1% 1991年
おんなは度胸 31.0% 45.4% 38.5% 1992年
ひらり 34.9% 42.9% 36.9% 1992年
ええにょぼ 34.7% 44.5% 35.2% 1993年
かりん 35.3% 35.7% 31.4% 1993年
ぴあの 28.2% 30.6% 25.5% 1994年
春よ、来い 27.0% 29.4% 24.7% 1994年
走らんか! 25.1% 28.0% 20.5% 1995年
ひまわり 25.3% 29.6% 25.5% 1996年
ふたりっ子 24.3% 31.9% 29.0% 1996年
あぐり 25.4% 31.5% 28.4% 1997年
甘辛しゃん 24.4% 30.0% 26.6% 1997年
天うらら 26.3% 35.6% 27.7% 1998年
やんちゃくれ 24.0% 26.3% 22.5% 1998年
すずらん 23.1% 30.4% 26.2% 1999年
あすか 25.9% 27.6% 24.4% 1999年

2000年代

私の青空 23.9% 28.3% 24.1% 2000年
オードリー 23.2% 24.0% 20.5% 2000年
ちゅらさん 21.3% 29.3% 22.2% 2001年
ほんまもん 23.1% 25.1% 22.6% 2001年
さくら 20.3% 27.5% 23.3% 2002年
まんてん 20.3% 23.6% 20.7% 2002年
こころ 22.5% 26.0% 21.3% 2003年
てるてる家族 20.9% 22.0% 18.9% 2003年
天花 18.6% 20.0% 16.2% 2004年
わかば 18.9% 19.9% 17.0% 2004年
ファイト 16.9% 21.9% 16.7% 2005年
風のハルカ 18.3% 21.3% 17.5% 2005年
純情きらり 17.7% 24.2% 19.4% 2006年
芋たこなんきん 20.3% 20.3% 16.8% 2006年
どんど晴れ 14.9% 24.8% 19.4% 2007年
ちりとてちん 17.1% 18.8% 15.9% 2007年
16.5% 18.5% 15.2% 2008年
だんだん 16.8% 18.7% 16.2% 2008年
つばさ 17.7% 17.7% 13.8% 2009年
ウエルかめ 16.0% 20.0% 13.5% 2009年

2010年代

作品タイトルをクリックすると、詳細が見られます。

ゲゲゲの女房 14.8% 23.6% 18.6% 2010年
てっぱん 18.2% 23.6% 17.2% 2010年
おひさま 18.4% 22.6% 18.8% 2011年
カーネーション 16.1% 25.0% 19.1% 2011年
梅ちゃん先生 18.5% 24.9% 20.7% 2012年
純と愛 19.8% 20.2% 17.1% 2012年
あまちゃん 20.1% 27.0% 20.6% 2013年
ごちそうさん 22.0% 27.3% 22.3% 2013年
花子とアン 21.8% 25.9% 22.6% 2014年
マッサン 21.8% 25.0% 21.1% 2014年
まれ 21.2% 22.7% 19.4% 2015年
あさが来た 21.2% 27.2% 23.5% 2015年
とと姉ちゃん 22.6% 25.9% 22.8% 2016年
べっぴんさん 21.6% 22.5% 20.3% 2016年
ひよっこ 19.5% 24.4% 20.4% 2017年
わろてんか 20.8% 22.5% 20.1% 2017年
半分、青い。 21.8% 24.5% 21.1% 2018年
まんぷく 23.8% 23.8% 21.4% 2018年
なつぞら 21.0% 23.8% 21.0% 2019年
スカーレット 20.2% 22.4% 19.4% 2019年
エール 21.2% 22.1% 20.1% 2020年
おちょやん 18.8% 18.9% 17.4% 2020年
おかえりモネ 19.2% % % 2021年

視聴率の割に人気が出なかったヒロインは?


これまで朝ドラは、現在放送中の「なつぞら」を含めると、全100作のドラマが放送されてきました。

歴代ヒロインの中で、視聴率の割に人気の無かったのは、一体どのヒロインなのでしょうか。

その歴代ヒロインは、朝ドラ第98作目「半分、青い。」で、永野芽郁さんが演じた楡野鈴愛です。

永野芽郁さんは、「半分、青い。」放送後、大ブレイクした女優のひとりですし、演技力にも定評があります。

歴代の朝ドラと比べても「半分、青い。」の視聴率は決して悪くありませんでした。

「半分、青い。」の視聴率は、最高視聴率24.5%、最低視聴率14.8%、平均視聴率21.1%と、「半分、青い。」の前に放送された「わろてんか」の平均視聴率20.1%よりも高い数字です。

にも拘わらず、歴代のヒロインの中でも人気が無かったのは、どんな理由があるのでしょう。

その理由として考えられるのが、ストーリーの急展開ぶりと鈴愛のキャラクター自体が原因だったと思います。

ストーリーの展開がガラリと変わり、視聴者側がヒロインの鈴愛に感情移入出来にくい状態に陥った点と、鈴愛が夫に対して「死んでくれ」とキツイ言葉を浴びせたり、自分が幼なじみの律(佐藤健)をフッたにも関わらず、律が別の人と結婚して、後々のストーリーで、律が「裏切った」発言をするなど、共感出来ない部分がありました。

「半分、青い。」は、漫画家になるという大きな目標を達成し、目標達成後のヒロインの「人生の成功」までを描いた作品。

個人的な意見として、これまでの朝ドラでは、挫折しても「ひとつの目標」のために邁進し、その結果、人生を成功させるというヒロインが多いように思いますが、鈴愛の場合は、「人生の最終的な成功」に重きを置いたキャラクターに感じました。

特にストーリー中盤以降は、悪く言えば明確な目標がなく、いろいろなものに手を付けてふわふわしている感じでした。

このいつもと違うヒロイン像に違和感を覚えた方も多かったのではないかと思います。

朝ドラ以降あまり売れなかったヒロインは?


朝ドラでヒロインを務めたことで、その後大ブレイクする女優たちが多くいる一方、朝ドラのヒロインを演じたにも関わらず、その後、あまり売れなかった歴代朝ドラヒロインたちもいます。

ここからは、朝ドラヒロイン後、あまり売れなかった女優たちについてご紹介します。

第70作目「天花」のヒロイン・藤澤恵麻


「天花」は、祖父から物や人に愛情を持って接することの大切さを教わった天花が、保育士を目指すというストーリー。

元々、ファッション雑誌「non-no」の専属モデルでしたが、初めて受けたドラマのオーディションが「天花」のヒロインオーデションで、演技未経験ながら2367人の中からヒロインに選ばれました。

「天花」でヒロインを演じて以降、2005年に公開された映画「奇談」や2006年に公開された映画「ラブ★コン」では主演を務めますが、その後は脇役がほとんどです。

第73作目「風のハルカ」のヒロイン・村川絵梨


「風のハルカ」は、銀行に就職が決まっていたハルカだが、銀行の突然の倒産により、地元の湯布院から大阪に出て、旅行会社で働くことで本当の幸福の意味に気づいていくストーリー。

元々、「BOYSTYLE」というアイドルグループで活動していましたが、2005年に「風のハルカ」のヒロインオーディションを受け、2005名の中から見事にヒロインとなりました。

「風のハルカ」でヒロインを演じて以降も2008年に放送されたドラマ「ROOKIES」ではヒロインの八木塔子役を演じ、2009年に公開された劇場版「ROOKIES -卒業-」にも出演。

その後は、ドラマへのゲスト出演か脇役がほとんどとなっています。

第66作目「さくら」のヒロイン・高野志穂


「さくら」は、ハワイ生まれの日系4世であるさくらが、飛騨地方にある男子中学校に赴任し、日本文化に戸惑いながら成長していくストーリー。

高野志穂さんは、両親の仕事の関係上、バーレーン、シンガポール、ロンドンなどに滞在し、高校の時に帰国しています。

帰国後、ほとんど演技経験のない状態で、「さくら」のヒロインオーディションに合格しました。

「さくら」でヒロインを演じて以降、2003年に放送されたドラマ「赤ちゃんをさがせ」や2005年に放送されたドラマ「RUN AWAY GIRL 流れる女」で主演を務めた後は、ドラマへのゲスト出演、脇役がほとんどになってしまいます。

第71作目「わかば」のヒロイン・原田夏希


「わかば」は、阪神・淡路大震災で父親を失った若葉が、大学でガーデニングを勉強し、父と夢見た「緑豊な家」を作るため邁進するストーリー。

2004年に放送されたドラマ「エースをねらえ!」の第5話にゲスト出演はしていますが、ほとんど演技経験のない状態で、「わかば」のヒロインオーディションを受け、1913人の中からヒロインに選ばれました。

「わかば」でヒロインを演じて以降、メジャーなドラマや映画への出演本数は多いものの、主演を演じることはほとんどありません。



この4人の経歴を見ると、ほとんど演技経験のない状態からいきなり朝ドラヒロインに抜擢されており、個人的には選ばれた側も後々のことを考えると可哀そうに思えます。

現在は、ある程度演技実績のある若手女優を起用する傾向になっているので、ヒロインを演じた後に鳴かず飛ばずはなくなっているように感じます。

まとめ

朝ドラの歴代視聴率ランキングを紹介しました。

「平均視聴率総合トップ10」、「平均視聴率総合ワースト10」、「平成の平均視聴率トップ10」とそれぞれご紹介しましたが、どの視聴率を見ても今現在の民放を含めたドラマで、一桁台のドラマも軒並みある中、全て二桁台に入っていることで朝ドラの人気を改めて感じました。

ちなみに最新の「まんぷく」の平均視聴率は、「21.4%」(最終週前)でした。

2019年4月1日から始まる「なつぞら」が、どんな視聴率を叩き出すのかも楽しみですね。


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朝ドラ歴代ヒロイン一覧(年齢も)最年長と最年少は?