ここではドラマ「ブラックペアン」で登場する「ダーウィン」と「下町ロケット」で登場した「ガウディ」について紹介しています。

5話では最新の医療器具として「ダーウィン」というものが登場します。

どういった医療器具か気になったので調べみました。

ちなみに、以前放送されたドラマ「下町ロケット」で心臓に関する医療器具が登場しました。

それは「ガウディ」というものです。

視聴者の中には、ダーウィンとガウディを混同している人もいるようなので、医療関係の素人がざっくりと違いを紹介できればと思います。


下町ロケット・ヤタガラス編のダーウィンについてはこちら
下町ロケット・ヤタガラス編のダーウィンとは?原作のネタバレを紹介

目次


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ブラックペアン5話のダーウィンとは?


5話で登場するダーウィンは内視鏡手術支援ロボット「ダヴィンチ」という実物の医療器具をモデルにしています。

ダヴィンチとは、高精度の3D内視鏡を備え、超精密な手術を行う支援ロボットのことです。

2018年4月1日からは心臓弁膜症に対してロボット手術の保険適用が始まり、話題にもなっています。

現在日本に導入されているロボット手術の機械は約300台(「ブラックペアン」公式ホームページより)。



このロボットを使って心臓の手術をするのですが、実際に手術をするのは外科医です。

つまりはロボットといっても人の技術がなければ使っても意味がありません。

「ブラックペアン」の公式ホームページに、ニューハート・ワタナベ国際病院総長で、日本ロボット外科学会理事長も務める“心臓ロボット手術”のパイオニアである渡邊剛先生の話が載っているのですが、ダヴィンチと外科医の関係は、F1カーとドライバーの関係と同じだと言っているのはそういうことです。



ドラマの中でも、ダーウィンを専門に手術をしている外科医・松岡仁(音尾琢真)が登場します。

4話でスナイプ手術をした小春(稲垣来泉)ちゃんですが、新たな問題を抱えてしまい、5話でダーウィンを使った手術をすることになります。

ドラマで支援ロボット「ダーウィン」(現実はダヴィンチ)が登場するのは初めてで、保険適用となっただけに、世の中にどのようにとらえられるかが「ブラックペアン」の内容にかかっている部分もあるので注目です。



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5話・ダーウィンでの手術結果は?


5話で登場したダーウィンは東城大に入院している島野小春ちゃんの手術で使われることになります。

ブラックペアン4・5話の子役(小春ちゃん)は誰?


ダーウィン手術専門の松岡仁外科医が執刀することが決まり、機械が東城大にやって来ます。

ブラックペアン5話の外科医・松岡役は誰?


松岡はダーウィンで多くの手術をこなしていると自負して、今回の手術のことをあまり真剣にとらえていないようでした。

そして手術当日。

ダーウィンでの手術を始めた松岡は、心臓の感染部分までやってきますが、そこでトラブルが起きます。

機械のアーム同士がぶつかり、意図した動きができなくなってしまいます。

これは子供だと機械の駆動範囲が狭まることを考えていなかった松岡の痛恨ミスです。

それを救ったのは高階と渡海。

2人はダーウィンでの手術から、いつものように人による手術へと切り替え、見事に手術を成功に導きました。



結局、5話でのダーウィンの活躍はほとんどみられませんでしたが、6話からは国産ダーウィンを高階が担当として使用していくようです。

5話でのダーウィンは、正直残念な結果でした。

ただ、ドラマのブラックペアン自体が、天才外科医が最終的には手術で治療してしまうというストーリー構成になっているので、こういう結果になるのは当然かも知れません。

6話以降では、国産ダーウィンを巡って色々とおこりそうですが、5話のような結末にはなってほしくないですね。



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国産ダーウィン・カエサルとは?

6話から登場する国産ダーウィンのカエサル。

厚労省と帝華大の西崎教授が一体になってすすめている国産ダーウィン・カエサルですが、東城大に置かれることになります。

これは、西崎教授がインパクトファクターを狙っておこなった行為で、佐伯教授には何もメリットがありません。

カエサルをの治験をするのは西崎教授から命令された高階先生。

そして、初手術をする患者は渡海先生の母親である渡海春江(倍賞美津子)になりました。

カエサルによる初手術はうまくいったかに見えましたが、縫合前に出血がおきます。

最終的には渡海先生が手術をすることでなんとか命をつなぎとめることができました。


下町ロケットで登場したガウディとは?


ダーウィンと似ていて(?)間違えそうになるのが、ドラマ「下町ロケット」で登場したガウディ。

「下町ロケット」の中でのガウディは、心臓手術に使用する人工弁のことです。



心臓には4つの部屋(左心房、左心室、右心房、右心室)があって、それぞれの部屋には扉(弁)があって、血液の流れを一方方向にするように扉で仕切られています。

右心房と右心室の間に三尖弁(右房室弁)、右心室と肺動脈の間に肺動脈弁、左心室と大動脈の間に大動脈弁、左心房と左心室の間に僧帽弁があります。

その弁がうまく動かなくなる状態が「心臓弁膜症」という病気です。

「ブラックペアン」で登場するスナイプは「僧帽弁の治療」で使う医療機器です。

これも弁の治療ということでは一緒ですよね。



つまり、


ガウディ → 心臓にある弁の代わりになる人工弁
スナイプ → 弁(僧帽弁)の治療をする器具


ということです。


まとめ


ドラマ「ブラックペアン」で登場する「ダーウィン」と「下町ロケット」で登場した「ガウディ」について紹介しました。

医療機器もどんどん進歩しているので、どんな病気も治療できるようになるのかもしれません。

ですが、今のところはまだ人の技術が必要。

ブラックペアンを見ていると、人の技術がないと恐ろしいと錯覚させてしまいます。

ダーウィンの登場でそのあたりのイメージがどう変わっていくのか確かめたいと思います。