ここでは、まんぷくのヒロイン・今井福子の姉妹、咲と克子のモデルについて紹介しています。

ドラマでは福子(安藤サクラ)には咲(内田有紀)と克子(松下奈緒)という2人の姉がいますが、福子のモデルになった仁子さんに姉はいたのでしょうか?

今回はこの2人の姉は実在するのかということと、ドラマと史実の違いについて紹介していこうと思います。


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まんぷく・今井姉妹のモデルは実在する?

まず咲のモデルとなったのは安藤家の長女の安藤晃江(てるえ)さんです。

福子のモデルになった仁子さんの9歳年上のお姉さんでした。

安藤家は父親の重信さんが大阪で人力車の会社を経営していたこともあり、とても裕福な家庭で育ちます。

そのため晃江さんは人力車に乗って松陰高等女学校に通うほどのお嬢様で、当時は高価だったチョコレートやクッキーが好きだったようです。

ドラマの咲と同じく、モデルとなった晃江さんもかなりの美女。

色白美人で華やかな存在だったため男性に人気があり、交際や結婚の申し込みがたくさんあったそうです。

あまりにもてていたので、男性から天王寺公園にデートに誘われると母の須磨さん(ドラマでは鈴)は三女の仁子さんを一緒に連れていかせ、絶対に晃江さんの手を離してはいけないと命じたエピソードがあるそうです。

重信さんの事業が傾き始めると晃江さんの進学は困難になりましたが、晃江さんには絵の才能があったので、向かいの家に住んでいた美術学校の先生に認められて授業料免除で美術学校に入学することができました。

しかし絵の勉強ができないほど生活が困窮し、大阪市にある宝石や美術工芸品を販売する「尚美堂」で働き始めます。

近くに住んでいた歯医者が白馬に乗って交際を申し込みにきましたが、晃江さんはそれを拒んで会社員の久保健治さん(ドラマでは真一)と結婚。

しかし健治さんの給料が安かったため貧乏暮らしで、当時は不治の病と言われていた結核に感染してしまいます。

そんな中、晃江さんは再び「尚美堂」で働き始めましたが、結婚3年目の昭和10年10月17日に27歳の若さで亡くなってしまいます。


ドラマの咲に絵の才能があったというエピソードはないですが、話の流れはだいたい史実通りですね。

美人でモテモテだった晃江さんのデートに幼い仁子さんを連れていかせたというのもドラマと同じなので、かなり忠実にドラマ化されています。



次に克子のモデルとなったのは次女の安藤澪子さん。

仁子さんの7歳年上の姉でした。

控えめな性格で和装好きだったという澪子さん。

父の重信さんが実家の福島県二本松市に帰る時に親戚に見栄を張るためにとても派手な格好をさせられ、それが嫌で仕方なかったそうです。

長女の晃江さんは絵の愛好グループに入っており、そこにいた有元一雄さん(ドラマでは忠彦)が観音様の手のモデルを探していました。

晃江さんは妹の澪子さんを一雄さんに紹介し、重信さんも「裸はだめだが手ならいい」と了解。

その手のモデルが縁となり、澪子さんと一雄さんは結婚することになります。

しかし日本画家の有元家に嫁ぐも、夫は注文された絵を描かないうえ、子供は5男3女と恵まれたので生活はとても苦しいものでした。

澪子さんは近所の手伝いなどをしながら食べ物を分けてもらうような生活を送っていました。

妹の仁子さんはそんな澪子さんの生活を支えるために自分の着物を質に入れ、一雄さんの絵を買い取っていました。


ドラマの克子はものをはっきり言うタイプの女性なので、控えめな性格だった澪子さんの性格とはだいぶ違いますね。

しかし画家の家に嫁ぎ、大家族だったということは同じです。

それにしても仁子さんが澪子さんの家庭を支えようとしていたなんて、しっかり者の妹さんだったんですね。


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ドラマの姉妹はどんな人物?史実との違いは?

咲は福子と克子の姉です。

早くに亡くなった父親の代わりに貴金属店で働いて今井家を支えてきました。

とても優しい性格で、優しさのあまり自分の幸せを後回しにしてしまうところがあります。

美人で昔からもてていたので、子供の頃の福子は咲の監視役となってついていっていました。

お金持ちの歯医者、牧善之介(浜野謙太)に交際を申し込まれたこともありましたが、背が低いことを理由に母の鈴から断られています。

福子の就職が決まってから婚約していた小野塚真一(大谷亮平)と結婚することを決めます。

真一は大手企業に勤めていて、収入が安定していることから鈴に気に入られていました。

結婚後は真一と幸せな生活を送っていましたが、体の調子を崩して床に伏せってしまうようになります。

のちにそれは結核だということが分かりますが、萬平(長谷川博己)に紹介された病院に転院してからは回復しているように見えました。

しかし実際はもう何日ももたない状態だということが医師から知らされます。

咲はそのことを家族に言わないでくれと言っていたのでした。

福子たちは「絶対元気になる」と奇跡を信じていましたが、危篤の知らせが入り、みんなに見守られる中、咲は息を引き取りました。

ドラマの咲は儚げな美人というイメージが強かったです。

ドラマの咲の年齢は分かりませんが、結核で結婚してすぐ亡くなったというのは史実と同じですね。



次に、克子は福子の姉です。

画家の忠彦(要潤)と恋に落ち、周りの反対を押し切って結婚します。

忠彦は売れない画家で、商売用の絵は描かないという強いこだわりがあり、好きな鳥の絵ばかり描いています。

そのため生活は楽ではないものの、4人の子供と夫と共に幸せな生活を送っています。

ちなみに生活費は忠彦の両親に助けてもらっているということでした。


自由奔放な性格ですが、姉として福子を気にかけており、心配性の母、鈴(松坂慶子)に悩まされる福子の相談相手にもなっています。

はっきりものを言うため、鈴とけんかになることも多いですが、対立しながらも福子を支えています。

また福子のことで話を聞きにやってくる鈴の話もよく聞いてあげています。

咲が結核になってしまったときは「こういう時は周りが弱気になるとだめなの。治るって信じないと」と言って元気になることを祈っていました。

ドラマの克子は穏やかな性格の咲と福子に比べて勝気なタイプの女性といった感じです。

親子なので当たり前かもしれませんが、母親の鈴と一番似ているのは克子のような気がします。


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今井家の姉妹のモデルについてまとめ

ドラマ「まんぷく」の咲と克子のモデルはいるのかということと、ドラマと史実の違いについて紹介しました。

咲はだいたいモデルの晃江さんと似ていますが、克子のモデルとなった澪子さんは性格が180度違います。

史実通りだから仕方ないとはいえ、あんなに早く咲が退場してしまったのは残念でしたね。

しかし克子は今後も登場すると思いますし、姉として福子の支えになってくれるのではないかと期待しています。


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