ここでは、まんぷくの9週目から登場している栄養食品ダネイホンのモデルについて紹介しています。

NHKの連続テレビ小説まんぷくのドラマ内に、たちばな塩業の新事業として塩づくり以外に立花萬平(長谷川博己)たちが研究、開発に取り組む栄養食品「ダネイホン」。

第53話で「ダネイホン」を商品化して発売を開始しますが、発売当初は全く売れませんでした。

福子(安藤サクラ)の提案をヒントにして、萬平は病院に「ダネイホン」を提供することにします。

これが当たり、大阪中の病院に「ダネイホン」を提供出来るまでに事業が成長しました。

今回の記事では、この「ダネイホン」が実在するのか、そして史実との違いを紹介していきます。


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目次


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栄養食品・ダネイホンのモデルは実在する?

まず、「ダネイホン」は実在するかについてですが、どうやら実在したようです。

実在した「ダネイホン」の名称は「ビセイクル」という名前の栄養商品です。

ちなみに「ダネイホン」という名前は、ドイツ語で栄養を意味する「ディーエアネールング」という言葉を日本人が発音しやすい言葉にしたものみたいです。

「ダネイホン」を作るきっかけは、大阪経済界の重鎮である三田村亮蔵(橋爪功)に3万円のお金を援助して貰い、萬平はその資金を使って栄養失調に悩む国民たちのために役立てようと、栄養食品を開発して売り出すことに。



自宅に隣接する倉庫を改造して研究所を作り、開発を始めます。

パンに塗って食べる手軽に栄養が摂取可能な栄養食品を目指して開発を続けますが、なかなかうまくいきません。

開発当初はガマガエルを鍋に入れて煮込んだところ、爆発して台所がとんでもないことに。

その後も海藻類や山菜、牛の骨髄などいろいろな材料を入れて試しますが、不味くて食べられるような味にならずに悪戦苦闘します。

そんな中、たちばな塩業を訪れた咲の夫である小野塚真一(大谷亮平)の差し入れたすももを改良中の「ダネイホン」に入れてみると味が改善し、食べられるような味に変化します。

これを期にいっきに商品化して、売り出す流れになっていきます。



瓶詰めした「ダネイホン」を大阪の街中で立花塩業の社員たちが売れ歩きますが、ほとんど売れません。

困り果てていたところに三田村から「これを欲しがる客がどこにいるのか、それを考えんといかん」と言われます。

家に帰って福子とその話しをしていたところ、福子が病院に売り込むことを提案し、萬平もそれに賛同して病院に売り込むと、栄養が取れて消化にもいいと評判を呼んで大ヒット。

大阪や東京の病院にも「ダネイホン」を卸すことになりました。



開発当初の萬平の苦悩や開発途中での塩づくり組の反発を乗り越えて、「ダネイホン」を商品化し、大阪、東京にまで進出する大ヒットとなりました。

さらに販売地域を拡大して日本全土に広まっていくといいのですが、進駐軍が出てきたことにより、雲行きが怪しくなってきました。


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ドラマのダネイホンはどんなもの?史実との違いは?

史実では萬平のモデルとなっている安藤百福(日清食品の創始者)が、上でも書いている「ビセイクル」を開発した人物です。

実際に安藤百福は、栄養失調で死ぬ人が多い戦後の状況を見て、「日本の復興は食からだ」という思いから、専門家を集めて「国民栄養化学研究所」を創りました。



ドラマ内では専門家を集めるのではなく、大阪帝大の栄養学講師である近江谷佐吉(小松利昌)のアドバイスを受けて、たちばな塩業の社員たちが開発を行っていました。

安藤百福は「何か材料になるものはないか」と考えている時に庭からカエルの声が聞こえたので、「これは材料に使えるかも知れない」とカエルを捕ます。

そして、圧力釜で2時間煮込むと爆発して部屋中にカエルが飛び散って大惨事になっていしまいます。

その後、たっぷり妻の安藤仁子(福子のモデル)に絞られたみたいです。

このあたりの描写はドラマ内にもありましたね。



牛や豚の骨からエキスを抽出することに成功した「国民栄養化学研究所」は、パンに塗れるペースト状の「ビセイクル」を商品化して一部の病院に供給されていたようです。

ドラマ内では、商品化当初こそ売れませんでしたが、病院に供給したことで大阪全土と東京に進出して大ヒットとなりました。

ただ、実際には「ビセイクル」はそれほど売れなかったみたいですね。


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ダネイホンの東京進出〜たちばな栄養食品解散

NHKの連続テレビ小説まんぷくの第11週、第12週は怒涛の展開でした。

高木一夫(中村大輝)、野村泰造(南川泰規)、堺俊一(関健介)の3人が海に手榴弾を投げ込んで魚を獲っていた行為が反逆と疑われ、しばらく「たちばな塩業」の男性メンバーは牢屋内での生活と取り調べの毎日を送っていましたが、第11週には開放されて「たちばな塩業」に戻ってくることが出来ました。

ただ、進駐軍に捕まったことが大々的に新聞で報道され、専売局から信用を理由に取引を断られることになり、萬平(長谷川博己)と福子(安藤サクラ)は今まで頑張ってきた製塩業を捨て、ダネイホン作りに専念するという苦渋の決断をすることに。

そこで社名も「たちばな塩業」から「たちばな栄養食品」に変更しました。



ダネイホンの全国での販売を目指し、まず東京に支社を作って売り出そうという話しになり、昆布を入れて食べやすく改良したダネイホンを手に「たちばな栄養食品」の東京進出が始まります。

「まんぺい印のダネイホン」というキャッチフレーズで、売り出したダネイホンは大好評で、たちまち「まんぺい印のダネイホン」は東京中に広まっていきます。

福子に2人目の子供も出来て、順風満帆でしたが、今度は脱税容疑で進駐軍に逮捕されることに。

萬平は軍事裁判で実刑判決を受け、4年の重労働と罰金7万円という高額な支払いを命じられます。



第12週目に入り、弁護士の東太一(菅田将暉)が登場し、東は東京の支社を売却して7万円の罰金を支払うように提案します。

それに萬平は同意して、福子と東は東京の支社を売り払って罰金の7万円を捻出します。

買い取ってくれた会社もいい会社で、「まんぺい印のダネイホン」という売り文句は残してくれることになりました。


罰金の件も一段落して大阪の泉大津に戻った福子に更に追い打ちをかける1本の電話が入ります。

内容は、「追徴課税として10万円の支払いを命じる」というもので、これからどうするかを福子は東に相談しますが、東の出した結論は税務局が差押に来る前に自らめぼしい会社にダネイホンの商標と製造方法を売って会社を畳むというものでした。

悩んだ末に萬平も了承し、福子と東の尽力によって「たちばな栄養食品」のメンバーたちの再就職先も見つかり、「たちばな栄養食品」は解散することになりました。

会社を売って得られたお金は12万円。

解散後、財務局が訪れた際に「売った金はどこか?」と差押に来るのを待っていた東に問いますが、東は黙秘します。



ここまでが11週、12週の内容になります。

この後、史実では2年以上も裁判で争うことになりますので、ドラマ内でも長い裁判での戦いが予想されます。



ちなみに、ダネイホンの材料、知っていますか?

気になる人は、こちらの記事をチェック!



まとめ

今回の記事ではまんぷくの栄養食品「ダネイホン」のモデルが実在するのか、史実との違いについて紹介しました。

ドラマでは「ダネイホン」は病院への受けもよく好調な売れ行きで、事業も拡大していけそうな感じなのに、実際の「ビセイクル」はそんなに売れなかったという事実に驚きました。

進駐軍の登場で、またも問題に直面している萬平や福子、たちばな塩業の社員たちですが、無事元の生活に戻れるのか先の展開も気になります。


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