ここでは、まんぷくで登場する弁護士・東太一のモデルについて紹介しています。
NHKの連続テレビ小説「まんぷく」の第10週目に高木一夫(中村大輝)、野村泰造(南川泰規)、堺俊一(関健介)の3人が、食料確保のために海に手榴弾を投げ込んで魚を獲っていたことが進駐軍にバレて、反逆容疑でたちばな塩業の男性陣全員連れて行かれてしまいました。
結局、立花萬平(長谷川博己)たちは嘘を言っていないということになり、無事に全員開放されます。
しかし、萬平は再びあることで逮捕され有罪になってしまいます。
そこで萬平を助けることになるのが弁護士・東太一(菅田将暉)です。
ここでは菅田将暉さんが演じる若き秀才弁護士「東太一」は実在するのか、どんな人物なのかを紹介していきます。
目次
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まんぷく・東太一のモデルは実在する?
菅田将暉さん演じる「東太一」のモデルになっている人物は「黒田覚」という人物です。
史実では、萬平のモデルになっている安藤百福は大日本帝国が統制していた台湾出身で、台湾での名前は呉百福でした。
台湾国籍も持っていた安藤百福は、戦後に中国籍登録することで戦勝国民となりました。
戦前からしていた会社を戦時中の空襲で失い、その保険金で一時は莫大な財産を持っていました。
戦後の日本は税収不足に陥っており、GHQに確認した上で方針転換をして在日台湾人への税金の徴収を開始します。
当時、戦勝国民である台湾国籍を持つ人(中国籍)には税金免除という特権が与えられていました。
安藤百福は働くところがない若者たちに仕事を与えるために利益を考えず、製塩事業や漁業を始めました。
奨学金として若者たちにお金を渡していたため、これが脱税とみなされて逮捕されることになり、4年間の重労働という実刑判決を受けて巣鴨プリズンに収容されることになりました。
脱税と認定したことや所有していた土地も差し押さえられたことを不服とした安藤百福は税務署を訴えます。
この時に安藤百福の弁護士を務めた人物が「黒田覚(くろださとる)」でした。
黒田覚は1900年生まれで京都出身。
第三高等学校から京都帝国大学法学部に進学。
1923年に卒業後、大学院へ。
1925年に京都帝大法学部助教授に就任。
1927年から1930年までは文部省在外研究員として渡欧しています。
1940年から1947年まで、京都大学の憲法学講座を担当。
1960年に神奈川大学で憲法の教授に就任し、1970年7月27日から1971年1月31日までは同大学の学長代行を務めています。
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ドラマの東太一はどんな人物?史実との違いは?
登場人物|連続テレビ小説「まんぷく」|NHKオンライン https://t.co/2k2RKeHV7N
若き秀才弁護士 東太一
菅田将暉
きたー! pic.twitter.com/KJtjrAzG6Y— 禅 菅田将暉.COM (@zen0602) 2018年12月1日
まんぷくのドラマに「東太一」は第12週目から登場します。
萬平は理不尽な理由で逮捕されてしまい、萬平の妻である福子(安藤サクラ)が萬平を助けるために弁護を依頼します。
東太一は名門東京帝大の法学部を卒業した秀才で、事務所を開いてから2年目と経験は浅いですが、強い正義感と初対面の相手とは目を合わせないという人見知りの一面も持っています。
史実との違いは、ドラマの設定では「東京帝国大学」の法学部出身になっていますが、実際には「京都帝国大学」の法学部出身です。
さらにドラマの設定では若き秀才となっていますが、黒田覚は1900年生まれなので、この裁判を担当した時には50歳近かったと思われます。
秀才という点に関しては、京都大学の法学部長を務められたほどの経歴の持ち主ですので、間違いなく秀才と呼べる方です。
史実ではこの税務署との裁判の時に一時は税務署相手に優勢に裁判を進めていたみたいで、税務署側は訴訟を取り下げたら即刻釈放すると持ちかけますが、安藤百福は交渉に応じずに断固として戦う姿勢を見せたようです。
その結果、2年にも及ぶ裁判で最終的に安藤百福が面会に来た妻の安藤仁子と息子の安藤宏基、長女の安藤明美の帰り姿を見て、「そろそろ潮時か」と思い、訴訟を取り下げたみたいです。
ドラマの立花萬平もこうと決めたことは曲げない性格なので、ドラマ内での裁判も長引くかも知れませんね。
個人的には、史実の家族の後ろ姿を見て訴訟を取り下げるというシーンは出てきそうな気がします。
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まとめ
今回の記事では、NHKの連続テレビ小説まんぷくに第12週目から登場する菅田将暉さん演じる東太一について紹介しました。
現在、10週目が終わって、無事に全員たちばな塩業に戻ることが出来ましたし、来週からの第11週目は萬平や福子たちの生活も元に戻り、さらに忙しくなっていきそうです。
そんな中、第12週目にどんな形で萬平が逮捕されるのか、その先はどうなっていくのか、非常に気になります。