ここでは、朝ドラ「スカーレット」のタイトルにはどんな意味があるのかをご紹介します。

2019年下半期の朝ドラ「スカーレット」ですが、戸田恵梨香さん演じるヒロイン川原喜美子の女性陶芸家としての生きざまや波乱万丈の半生が描かれたドラマとなっています。

陶芸もいろんな地域で特徴がありますが、スカーレットは滋賀の信楽焼きを扱っています。

その「スカーレット」のタイトルになっている「スカーレット」とは、どんな意味があるのでしょうか?

そこで今回の記事では、「スカーレット」のタイトルにどんな意味が隠されているのかご紹介していこうと思います。

目次


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スカーレットの意味は?

まずは「スカーレット」という言葉の意味から紹介します。


日本語で緋色のこと


朝ドラ「スカーレット」のタイトルになっている『スカーレット』の意味は、色の名前です。

やや黄味がかった赤を指す言葉で、赤色に近いオレンジを想像しがちですが、実際に使われている『スカーレット』は、少しくすんだ赤色とされています。

日本語では、『スカーレット』のことを『緋色(ひいろ)』という色名で呼び、茜色(暗い赤色)の最も明るい色のことを指します。

緋色は古くから使われていた色で、大和朝廷時代には役人たちが着る服の色として用いられていたそうです。

緋色ってあんまり聞き馴染みのない言葉ですよね?

私自身は、緋色がどんな色なのか調べてみるまで知りませんでした。


緋色は陶芸(信楽焼き)では理想の色


信楽焼には「自然釉(しぜんゆう)」と呼ばれる釉薬を使わずに器を焼き上げる手法があり、焼き上げられた器は土の中の成分や炎の温度などの状態により、緋色に変わります。

そのため自然に出る緋色の色合いは、信楽焼において理想の色合いと呼べるのです。


上のTwitterの画像は、信楽焼の作品です。

Twitter画像の一番左上の壺は、「スカーレット」の公式ホームページにある戸田恵梨香さんの前に置いてある信楽焼の壺そっくりな色合いをしていますね。

スカーレットの公式ホームページはこちら


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朝ドラ「スカーレット」のタイトルの意味は?


では、実際に朝ドラ「スカーレット」のタイトルには、どんな意味が込められているのでしょうか?

それは、スカーレットの物語と制作統括の内田ゆきさんのコメントから分かります。

朝ドラ「スカーレット」は女性陶芸家の物語

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朝ドラ「スカーレット」のヒロインである川原喜美子の参考モデルは、信楽焼の陶芸家で、女性陶芸家の草分け的存在でもある神山清子さんです。

「スカーレット」の制作陣は、企画の段階で信楽に取材に行き、企画内容を聞いた神山清子さんは快諾されたそうです。

参考モデルとなっている神山清子さんは、「自然釉」を使った古信楽の再現に成功した人でもあります。

神山清子さんのことが知りたい方は「スカーレット」のモデルは神山清子をチェック!

参考となった神山清子さんの人生と「スカーレット」のヒロイン・川原喜美子の人生は、同じように波乱万丈なものになっていくと思われますので、ドラマなりにアレンジされる部分と神山清子さんの人生に重なる部分、どんな形でストーリーに反映されているのか気になります。

制作統括の内田ゆきが明かすタイトルの意味


朝ドラ「スカーレット」のチーフプロデューサーである内田ゆきさんは、

ヒロインの熱い生き方である「炎」を表し、土と取り組むことにプラスして、情熱と華やかさを感じられるのが『スカーレット』

といったコメントをタイトルの選出の際に苦労した話として語っていました。

タイトルである「スカーレット」の意味は、喜美子の生き方を表した「炎」ということだったんですね。

オープニング映像の意味についてはこちら↓
スカーレットのオープニングの4人の粘土人形は誰?映像の意味は?



ちなみにタイトルを考える際、1939年にアメリカで製作された映画「風と共に去りぬ」の主人公であるスカーレット・オハラの「スカーレット」からきているという噂があります。

情熱的に燃える恋を描いた「風と共に去りぬ」のスカーレットの生きざまは、何かに情熱を傾けて燃える喜美子の人生と重なる部分があるかも知れませんね。

朝ドラには色の付いたタイトルが他にもある!


過去の朝ドラでも「色」をタイトルに入れた作品が何作品かあります。

1972年から1973年にかけて放送された「よりく」。

1975年上半期に放送された「色の時」。

1984年下半期に放送された「心はいつもラムネ色」。

2018年上半期に放送された「半分、い。」。

調べてみると、この4作品がありました。


いずれもヒロインもしくは主人公の明るく強く生きようとする人生がタイトルに反映されていると思います。

「スカーレット」も信楽焼にかける喜美子の熱い思いが反映されたタイトルなので、主人公の人生をタイトルに反映させている点は、他の色を使ったタイトルの朝ドラとも通じる部分がありますね。


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まとめ スカーレットのタイトルには深い意味があった


今回は、朝ドラ「スカーレット」のタイトルの『スカーレット』の言葉の意味と、タイトル自体の意味をご紹介しました。

朝ドラ「スカーレット」のタイトルの意味は、喜美子の生き方を表した「炎」を意味する言葉でした。

そういえば、窯で器を焼く際に出る炎の色も「緋色」で、「自然釉」で出る独特な色も「緋色」です。

信楽焼になくてはならない「緋色」と、その英語である「スカーレット」をタイトルにした秀逸さが感じられます。


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