ここでは、米津玄師さんの代表曲「lemon」で流れる「ウェッ」の意味やMVでのハイヒールを履いている理由について紹介しています。
米津さんの「Lemon」の「ウェッ」という不思議な音が曲中で聞こえてくると思います。
「あの音の正体は一体なんだ?」とファンの間で話題になっています。
その謎の効果音は、「ウェッ」の他にも「ウェイ」「フェッ」「クエッ」等と呼ばれています。
その不思議な音「ウェッ」の正体は一体何で、そしてどのような意味があるのでしょう?
さらに、その「Lemon」のMVで米津さんが履いているハイヒールの意味について「Lemon」MV逆再生の真偽についても徹底解説していきます。
目次
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「lemon」で流れる「ウエッ」の意味とは?
「Lemon」のMVは、YouTubeから視聴できます。
不思議な音がどこに入っているのか、不思議な世界観の映像を確認してください。
曲中のAメロ、Bメロに、「ウェッ」という音が微かに入っているのが分かります。
このMVのテーマ「鎮魂歌」という事で、「死者に祈りを捧げる=教会」が舞台になっているようです。
ファンの間で話題となっている「ウェッ」という不思議な音。
- 「ウェッ」の部分が好き
- 「ウェッ」が気になって笑ってしまう・真剣に聴けない
- 「ウェッ」がなければいい曲・無くしてほしい
など、ファンの間でも賛否両論あるみたいですが・・・。
実は「人の声のサンプリング」なんだそうです!!
「Lemon」は、以前放送されていたドラマ「アンナチュラル」の主題歌として書き下ろされた曲です。
その「アンナチュラル 」の脚本家である野木亜紀子さんと、主題歌を歌う米津さんがラジオ対談を行った時、米津さん自ら「あれは人の声のサンプリングです」と告白しています。
脚本家の野木さんも、ラジオ対談後にこのように語っています。
実際気になっている方は多かったと思います。
何かの楽器や機械音等ではなく、「人の声」だったという事実には驚きました!!
対談のときに、米津さんが不思議な音「ウェッ」について語った内容を一部抜粋しました。
野木「そう言えば、あの…「Lemon」で『フェ』みたいな音が、間に入る…あれなんの音なんですか?なんの楽器ですか?」
米津「あれは…あれは人の声ですね。」
野木「声なんですね!」
米津「で、その人の声をサンプリングして、でまぁ(曲に)乗っけて…そうですね…今、あのYouTubeのコメント欄とか、Twitterとか見たら『なんの音?』みたいな。レコーディング中に、その…アヒル握ってんじゃねえかな…とかやってんじゃねぇかなとか言われてて(笑)
まぁ確かに、困惑するやろうなとは思ってはいたんですけど、でもその自分も、ポップソング作ってきた人間なんで、これは多分みんな困惑するやろうなぁとは思っていたんですけど…でもなんかもう、『鳴ってるからしょうがない』っていう感じがあって…
野木「もう頭の中に、その音が必要だったっていう…」
米津「はい。なんかもう…これはホントに自分の中で重要な音であって、あるのとないのとでは全然こう…意味合いが変わってくる感じがあって自分の頭の中で。それが何故なのかって言われたら正直自分でもわかんないんですけど。ホントに重要な音だと俺は思ってますね。」
「ウェッ」とは、米津さんの強いこだわりから「Lemon」に挿入された音のようです。
この曲になぜ「ウェッ」という音が必要だったということなのでしょう?
その「ウェッ」という音があったからこそ、あの素晴らしい「Lemon」誕生しているという事ですので、なるべくしてなった結果ということですね。
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MVでハイヒールを履いている理由は?
「Lemon」のMVには、米津さんがハイヒールを履いているシーンがあります。
男性の米津さんが、「Lemon」MVでハイヒールを履いているのはなぜでしょうか?
米津さんがハイヒールを履いている理由は5つ考えられます。
その1:亡くなった恋人(女性)の形見がハイヒールだった
米津さんがハイヒールを履いている理由は、「亡くなった女性の形見がハイヒールだった」という説があります。
色々なサイト、ファンが考察している説の中で、一番多く挙げられているのがこの説のようです。
MVに登場する米津さんは、教会でハイヒールを履きながら「Lemon」を歌っています。
その場面から米津さんは、亡くなった女性を今でも想う男性を演じています。
そのハイヒールは、亡くなった女性の形見の為亡くなった今でも忘れない為に履きながら歌っていると考えられます。
「忘れ形見」という言葉は、「その人を忘れないように残しておく記念の品」という意味があります。
残された恋人は、「Lemon」の歌詞にも出てくる「あなた」を忘れないように。
忘れ形見である「ハイヒール」を今でも大切にしているのではないかと考えられます。
その2:レモンの花言葉の意味から
また、米津さんがハイヒールを履いている理由ですが、「レモン」の花言葉が関係しているという説もあります。
レモンの花言葉には「情熱」「熱意」「誠実な愛」「愛の忠誠」「心からの思慕」等の意味があります。
亡くなった女性を想う男性を演じる米津さんが、亡くなってしまった今でも恋人を忘れられず、女性の形見のハイヒールを履く事で「今でもあなたを愛しています」という「愛の忠誠」を誓っているのではないではと思います。
先ほど解説した「ハイヒールが女性の形見である」ということに補足し、レモンの花言葉も関係している可能性があります。
その3:ハイヒールは亡くなった女性の象徴
3つ目の理由は、「ハイヒールは亡くなった女性を象徴している」という説です。
「ハイヒールは女性の履きもの=女性の象徴」という概念とし、亡くなった女性を想う男性を演じる米津さんが、女性と自分が離れてしまわないようにという意味を込めて履いているのではないか。
「Lemon」歌詞に「切り分けた果実の片方の様に」という部分がありますが、恋人は自分の身体の一部であって、決して離れてはいけないという心を表現しているように思います。
その4:レモンの「欠陥品」という意味から
4つ目の理由に、「レモンの「欠陥品」という意味からきている」という説があります。
「レモン」といえば、酸味の強い果物というイメージですが、辞典で「Lemon」を調べると「できそこない」「欠陥品」「不快な物」等マイナスな意味も含んでいます。
亡くなった女性を想う男性を演じる米津さんが、恋人を失ったことで「欠陥品」となった自分を表したかったため、女性物のハイヒールを履く事で普通じゃない状態=「不快なもの」を表現したかもしれないです。
その5:ハイヒールは2人だけの合図
5つめの理由は「ハイヒールは2人にだけわかる合図」という説です。
米津さんは、以前Twitterにこんなツイートをしています。
よく晴れた日、隣人の葬儀に集まった人混みの中、あなたはひとり指笛を吹いていた。周りの視線も気にせずに、ただひとり、深く青い空がいっぱいになるまで指笛を吹き続けていた。他の誰にもわからない音楽を、もっと大事にすべきだとぼくは思った。
— 米津玄師 ハチ (@hachi_08) 2016年11月6日
米津さんらしい、頭の中に情景が浮かぶドラマのワンシーンのような呟きです。
人混みや視線の中でも、周りを気にする事なく指笛を吹き続ける姿から、亡くなった相手への想い、強さを感じます。
このツイートが、「Lemon」のMVでハイヒールを履いている理由に関わっているとツイートしている方がいました。
このツイートは米津さんの夢の話。
この夢をみた米津さんは、死んでしまった人と指笛を吹いてた人との間に、ほかの人がわからなくてもいい、2人だけの合図のようなものがあるんだろうなぁだと思った。それを映像に残したくてLemonのMVでハイヒールを履いたんだそうです。
米津さんのツイートは、実は夢の中の物語だったのです。
他の人にはわからない、2人だけの特別な合図=「指笛」で、亡くなってしまった大切な人へメッセージを残したんだと思います。
「Lemon」のMVは、その「指笛」を「ハイヒール」へ変えて、「2人だけの合図を今でも忘れていない」という意志やメッセージをハイヒールを履くことによって亡くなった恋人へ伝えていたのです。
「2人だけにしかわからないもの」という、ちょっとした秘め事があることで2人の絆の強さ、相手への想いを感じ取る事ができます。
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「Lemon」のMVのハイヒールは米津の希望だった
米津玄師さんのハイヒール姿ですが、本人たっての希望により実現したものだそうです。
2018年3月2日の夜、米津さん自身がTwitterでツイートしています。
ヒールを履きたいというところから始まった個人的な想像を、監督の手により素晴らしい映像に仕上げていただきました。感謝。
米津玄師 MV「Lemon」 https://t.co/zUmBtQY9oD @YouTubeより
— 米津玄師 ハチ (@hachi_08) 2018年3月2日
「Lemon」のMV公開後、ファンの間で話題となっていたハイヒールですが、まさかの本人の希望でもあったとは驚きです。
米津さんのハイヒール姿については、ファンからも高評価です。
米津さんの身長は188cmという長身で、さらに細身でもある為ハイヒールも違和感なく履けてしまったようです。
「Lemon」のMVは逆再生!?
ファンの間で、「Lemon」のMVは実は逆再生なのではないか?という声が多く上がっています。
ダンサーの女性の動きや髪のなびき方などにもぜひ注目してみてください。
言われてみると、なんとなく逆再生の雰囲気を感じる箇所があった気がします。
他の方の意見を知るまで逆再生であることに気付かず、とにかく映像に驚いたり感動したり、米津さんのハイヒールを見ていたりしていました。
全体を通して見ると、確かに逆再生の雰囲気はあるのですが、「Lemon」のMVは見どころが多すぎます。
MVで「Lemon」のタイトルがラストにくることから、逆再生ではないかという声もみられました。
確かに、普通の音楽MVでは曲初めにタイトルが出てくる事が多いので、逆再生である理由となりそうです。
亡くなった方目線のMV、「逆さごと」を意識して逆再生を取り入れていると考察する方もいるようです。
「逆さごと」とは、葬儀に関係するものごと全てを通常の逆で行なうことを指します。
このように、亡くなった方への追悼の思いを込めて、「Lemon」のMVを逆再生(逆さごと)にした可能性があります。
そう考えると、「Lemon」はとても奥深いMVだという事がよくわかります。
「Lemon」のMVの監督を務めた山田智和さんは、主に映像作家・映画監督などをされています。
米津さんのMVだけでなく、ゆず、サカナクション等もTVCMや企業広告の映像等数々の作品を生み出しています。
「Lemon」MVの公開に際して、山田さんはこのようにコメントをしています。
自分にはどうしても映像で残しておきたいものがあります。
あっという間に消費し、忘れ去っていく中で、なんとか記憶を残したいのです。
それが自分自身の思い出や、変わりゆく街への僕なりの表現に繋がっている事に、この楽曲に触れて改めて気付かされました。
現実を覆う光は複雑に重なり合って、見え難かったり、直視出来なかったりするのだけれど、今でも確かに輝く、綺麗な光が僕にも見える時があります。
特にMVの具体的な意味には触れていないです。
どのような意図でMVを撮影されたのかは謎です。
このコメントを要約すると「大切な思い出さえも、時の流れとともにどんどんと記憶から忘れ去ってしまうのが人間である。でも、それでもなんとか忘れてしまわないように思い出を紡いでいきたい」という捉えることができそうです。
山田さんの言う「忘れ去っていく中で、なんとか記憶を残したいのです。」と言うメッセージにあるように、心の中にある思い出を忘れないよう、映像にしたものが「Lemon」のMVなのだと思います。
まとめ
米津玄師さんの人気曲「Lemon」で流れる「ウェッ」について、そしてハイヒールを履いている理由について紹介しました。
LemonのMVにそんな意味を持っていたのかと、とても驚きました。
それにしても、ファンの人たちも本当によく見て分析していますね(笑)