ここではスペシャルドラマ「黒井戸殺し」のネタバレについて紹介しています。

2018年4月14日(土)夜8:00から原作・アガサ・クリスティ、脚本・三谷幸喜でスペシャルドラマ「黒井戸殺し」が放送されます。

そこで、ここでは放送の内容をネタバレで紹介したいと思います。


目次


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ドラマ「黒井戸殺し」のネタバレ・唐津佐奈子が亡くなる


昭和27年、殿里村で、唐津佐奈子(吉田羊)が死んでいるのが見つかります。

村の唯一の医師・柴平祐(大泉洋)は睡眠薬の飲み過ぎで亡くなったと警察に話します。

柴が診療をしていると街の橋で黒井戸禄助(遠藤憲一)と出会う。

そこで夜7時に来るように言われます。

診察が終わり自宅に帰った柴は、姉のカナ(斉藤由貴)から、黒井戸家の女中・来仙恒子(余貴美子)が来ていることを知らされます。

柴は来枷から麻薬中毒の話を聞かれますが、その後すぐに立ち去ってしまいます。



夜7時に黒井戸家を訪れる柴。

応接室で待っていると、花子がやって来て春夫との婚約のことを聞かされます。

満つる(草刈民代)覧堂吾郎(今井朋彦)も応接室にやって来て、話していると食事の準備ができたと執事の袴田が呼びに来ます。

食事を食べた柴は、禄助と二人きりで書斎で話をし始めました。

禄助は、3ヶ月前に佐奈子に結婚の申込みをしたところ、自分の夫を毒殺したことを聞かされたと言います。

さらに、そのことを知っている人物に脅されているということも聞いたと言います。

そこへ、袴田が禄助宛の手紙を持ってきます。

その中には亡くなった佐奈子の手紙がありました。

そこには脅していた人の名前が書かれていたのですが、禄助は1人で読むといい、柴を帰させます。

柴は自転車で帰る途中、復員服姿の男とすれ違います。



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ドラマ「黒井戸殺し」のネタバレ・黒井戸禄助が殺害される

自宅に戻った柴は部屋でくつろいでいると、電話がなります。

電話に出るとそれは執事からで禄助が殺されているということでした。

急いで屋敷に戻る柴。

袴田は電話をかけたことを知らないと言いましたが、急いで禄助の書斎に向かいます。

鍵がかかっていたので蹴破って入ると、首の片口に短剣が刺さっています。

禄助は亡くなっていました。

その後、書斎には秘書の冷泉(寺脇康文)と蘭堂が入ってきます。

凶器に使われた板短剣は応接室の陳列ケースにあったチュニジアの短剣でした。



警察がやって来て現場検証をしています。

柴の見立てでは死後30分くらい。

袖丈警部(佐藤二朗)は関係者の事情聴取を始めます。

柴は8時50分に別れて自宅へ。途中9時に見かけない人を見たと話します。

冷泉は9時30分に誰かと話しているのを聞いたと話します。

袴田は9時45分ころに花子が会っていたと証言します。

犯行現場には足跡が残っていることから、外から侵入してきたことがわかります。

続いて花子の話を聞くと、おやすみの挨拶をしていたと言います。

女中の来仙は9時30分頃に近くのお堂で兵藤春夫(向井理)を見かけたと言います。

東京にいるはずの春夫がいることを怪しむ一同。



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ドラマ「黒井戸殺し」のネタバレ・名探偵勝呂の登場

翌日。

春の疑いを晴らそうと考えた婚約者の花子は柴の自宅を訪れます。

そして隣に引っ越してきた人物が名探偵・勝呂武尊(野村萬斎)だと思いだしたことを話し、一緒に依頼に行くことに。

勝呂は花子の依頼を快諾し、柴を捜査の相棒として協力するようにお願いします。

柴は渋々承諾し一緒に警察へ行きます。

勝呂は警察署で袖丈警部から詳しい話を聞きます。

殺害されたのは、9時45分から10時の間。

容疑者として上がっているのが、花子、女中の本多明日香(秋元才加)、覧堂、冷泉、満つる、袴田、来仙、柴、復員服の男、春夫の10人だと聞かされます。

袖丈警部と一緒に事件現場に行った勝呂と柴は袴田から木曜日に録音機のセールスマンがやって来たことを聞かされます。

また、袴田は書斎の椅子の位置がズレていたことも話します。

さらに、禄助宛の手紙のうち1通がなくなっていることも話し、それが亡くなった佐奈子からだと聞かされた勝呂たち。

柴は隠していたことがあると言い、禄助から聞いていた秘密を勝呂たちに話します。




続いて、春夫がいた場所を調べる勝呂。

そこには木の枝にハンカチの切れ端のようなものがついていることに気づきます。

すると、そこに花子がやって蘭堂と合流し、沼の方へ歩いていきます。

2人をつける勝呂と柴は、蘭堂に書斎の椅子のことを聞きますが触れていないと言います。

2人が去った後、勝呂は沼で何かが落ちているのを見つけます。

それは指輪でした。

屋敷に戻った勝呂と柴は袖丈警部から、柴の電話に10時15分に電話を書けたのは殿里駅からだったことを聞かされます。

自宅に戻った2人は沼で拾った指輪をキレイに磨きます。

すると内側には「春より」と書かれていました。


ドラマ「黒井戸殺し」のネタバレ・事件解決に向けて


後日。

黒井戸家の弁護士・鱧瀬(浅野和之)がやって来て、禄助の遺言書を読み上げます。

財産分与については、ほとんどの財産を義理の息子の春夫に渡すことが書かれていました。

それを聞いた満つるはショックで倒れ込んでしまいます。

勝呂と柴は鱧瀬が唐津家の顧問弁護士でもあったことから事情を聞くと、佐奈子が最近銀行で200万近くおろしていたと聞かされます。

満つるの様子を見に部屋に行った柴。

そこへ冷泉がやって来て、禄助の寝室の整理をしていたら、亡くなった日に10万円が盗まれていたことを話します。

寝室の掃除をしていたのは女中の本多だと聞かされたところ、禄助が亡くなった日の午後、本多が禄助にひどく怒られ辞めさせられたことがわかります。

本多に話を聞く勝呂ですが、本多は机を乱したために怒られたと話していました。

勝呂は本多が立ち去った後、女中の前掛けがキレイだったことを柴に話します。

ここ最近おろしたものではないかと言い、お堂の近くで見つけた切れ端は前掛けではないかと想像します。

すると、聞き耳をたてていた袴田が、本多が禄助が亡くなった時間帯、10分ほど台所を離れていたことを話します。

次に、勝呂は花子と袴田に9時45分の出来事を再現してほしいと伝え、演技してもらうことに。



禄助と佐奈子の通夜と葬儀が合同で行われています。

勝呂は関係者が集まった場所で、春夫の居場所を教えてほしいと言いますが、誰も言いません。

勝呂は柴に葬儀に立ち会って蘭堂の様子を見ていてほしいと依頼します。



葬儀の日、花子と蘭堂が外へ抜け出します。

そこへ柴もやって来て、蘭堂に佐奈子の関係を尋ねますが、蘭堂は見当違いだと言います。

葬儀の後の食事中、柴は台所で休んでいると姉のカナと出会います。

カナはお手伝いに来たと言い、さらに、勝呂が昼間会いに来て春夫や柴のことを聞かれたことを話しました。

そして、勝呂に下駄の鼻緒の色は紫だったと伝えてほしいと言われます。

その後、台所で働いていたカナはふと外に人影があることに気づきます。

外に出てみると春夫の姿が。

夜になり柴たちは必死に春夫を探しますが、結局見つかりませんでした。

そんな時、警部から復員服の男を見つけたことを聞かされます。

復員服の男は麻薬中毒患者だったようです。

勝呂は柴にみんなを自宅に集めてほしいと言います。

柴はこれまでの事件の出来事を手記として書いていたことを勝呂に話すと、勝呂は読みたいと言います。

後日、手記を読んだという勝呂は、柴に対して、自分のことが控えめにしか書かれていないと話をしたのでした。


ドラマ「黒井戸殺し」のネタバレ・勝呂の推理が冴え渡る

勝呂の自宅に集まる一同。

そこで勝呂は今回の事件の推理を始めます。

まず、黒井戸禄助を殺害した人と唐津佐奈子を脅していた人は同一人物であると話し、集まった一度の隠された秘密を暴き出します。

まず、執事の袴田。

袴田は以前働いていた家で秘密を握りゆすりをしていた経験がありましたが、今回の事件とは無関係。

続いて、秘書の冷泉。

お金が盗まれたのを気付くのが遅すぎたのは怪しいとして、実は冷泉が着服しようとしていたが、そのときには盗まれていたため何もしていません。

そして、女中の本多。

勝呂は、お堂で見つけた綿の切れ端は女中の前掛けで、台所を離れていた間、お堂に行っていたのではないかと話します。

では、何をしていたのかというと、人と会うためだったのですが、そこで復員服の男が登場します。

実は復員服の男は別の人と待ち合わせをしていました。

それが女中の来仙でした。

彼は来仙さんの息子でヒロポン中毒者だったのでした。

来仙さんは麻薬中毒者の息子と目立って会うのを避け、お堂でいつもあっていたのでした。

その日は9時に行くと息子がいて、その後春夫を見たと、来仙は話します。



では、春夫と会っていたのは誰か?

それが女中の本多明日香でした。

勝呂は明日香に「兵藤春夫さんの奥さんですよね?」と尋ねます。

それは沼で見つけた指輪や春夫が台所の勝手口に来ていたことから推理したのですが、明日香はそのことを認めます。

1ヶ月前に結婚したと話す明日香は春夫を呼び戻したことを話します。

そして、結婚のことを禄助に話そうと言うのですが、春夫が渋っていたため、明日香が禄助と2人きりになった時(亡くなった日)に結婚のことを話したのでした。

禄助は結婚を認めないと言われた明日香は9時30分にお堂で春夫と会いますが、禄助に言ったことをたしなめられます。

明日香はその後沼に行き結婚指輪を捨てて9時50分に台所に戻ったと言います。



ここで、勝呂は禄助が本当に9時45分の時点で生きていたのかと尋ねます。

ただ、花子は9時45分に禄助の書斎に挨拶に行ったと言っていました。

実はそうではなく、2階の寝室から降りてくるところで、それを袴田に見られそうになったため書斎のドアノブに手を当て、部屋から出てくるような演技をしたのでした。

つまり、お金を盗んだのは花子だったのでした。

花子はお金を盗んだことを認めます。

すると蘭堂がお金は禄助から借りたと言います。

しかし、それは嘘で花子をかばうためでした。

2人は愛し合っていたのです。

ただ、花子が盗んだことは事実ですが、それを指示したのは母・満つるでした。

満つるは禄助の書斎に忍び込み机から遺言状を盗み見し、自分の取り分が少ないことをショックに受け、腹いせに盗むように命じたのでした。

これで殺害されたのが9時45分より前の可能性が出てきます。

その前に禄助に会ったのは秘書の冷泉。

誰かと話している声がしたと言う冷泉の証言に、勝呂は大胆な仮説をします。

それは禄助はそもそも会話もしていないのではないかというもので、冷泉が聞いたのはセールスマンから購入した録音機に入った禄助の声だったのではないかというものでした。



結局、犯人が誰なのか真相が読めない中、春夫の行方を気にする一同に勝呂は、すぐそこにいると言います。

すると、春夫が隣の部屋から出てきたのでした。


ここで、勝呂は柴に対して隠し事をしてはいけないと何度も言ったではないかと言います。

柴は観念した様子で本当のことを話します。

禄助が殺害された時、一番怪しまれるであろう春夫の身を案じた柴は、事件現場から自宅にそのまま帰らず春夫のところに行きます。

そして、事情を説明し、柴が診察している和尚の寺に身を隠すように指示したのでした。

そして、葬儀の日に山から降りた春夫は、見つからないように山の中に身を潜めていて、洞窟で勝呂と出会ったのでした。

春夫は改めて殺害を否認します。

しかし、第一容疑者に変わらない春夫を助けるためには、真犯人が自白することだと、勝呂は言います。

そして「勝呂は殺した人物を知っています。その人物はこの中にいます」と言い、漁船から電報が届いたことを話します・

さらに、明日事件の真相を検討し、警部のもとに犯人を伝えに行く、と犯人に警告をするのでした。


ドラマ「黒井戸殺し」のネタバレ・真犯人は?

一同が帰り、勝呂と柴が2人きりになります。

柴は勝呂に犯人は誰か、と尋ねます。



勝呂は話し始めます。

まず柴にかかってきた電話。

これは共犯者がかけたものですが、この電話がなければ遺体の発見が遅れることになります。

しかし、朝だと事件現場に立ち会えないため、夜の内に遺体を発見される必要があったのです。

そのため、あの電話が必要でした。


次に椅子のこと。

あの椅子は誰が動かしたのか。

実は椅子を動かしたのはテーブルにおいていあるものを、部屋に入ってきた人に見られたくないために移動したのでした。

電話はそれを事件現場から持ち出すためにも必要でした。

それは録音機です。

事件現場にないということは犯人が持ち去ったということで、冷泉が聞いたのは録音機の声だったと考えられます。

ここで、録音機は動かさないと声はしないと、柴は反論しますが、時限装置があれば可能、と勝呂は一蹴します。


そして、靴跡。

これは春夫に犯人として疑わせるためにしたもの。

春夫はその日、下駄を履いて出歩いていたそうで、なぜなら靴を盗まれていたからで、それができた人物こそ犯人だと、勝呂は言います。

つまり犯人は、禄助が録音機を買ったことを知っているくらい仲が良く、機械いじりが好きで録音機を隠すのに都合の良い大きめのカバンを持ちあるき、死体が発見されたときに数分間1人になった人物。



これは1人しかいません。それは、柴先生だったのです。



勝呂が最初に疑ったのが、時間。

柴が8時50分に屋敷を出て、復員服の男を見たのが9時。

その距離は自転車なら2分で行けるのに、時間がかかりすぎていたから。

電話の件は、事件当日に柴が診療した中に遠洋漁業の漁師が予防接種をしているのがあり、その人物に「注射の反応が知りたいから10時15分に電話するように」と言っていたのでした。

この内容が先ほどの電報の内容です。

勝呂は柴が禄助を殺害した理由として、身の安全だと言います。

なぜなら、佐奈子を揺すっていたのは柴だったからです。



そして、勝呂がわざわざあんな手の込んだ警告をしたのは、柴の姉・カナのためだと話します。

実は、カナは脳に腫瘍があり、持って半年の命だったのです。

そして、金を揺すっていたのはカナを助けるための手術代が必要だったからでした。

そんな姉思いの柴のために、姉の前で殺人犯になるのを避けるため、勝呂はあんな警告をしたのでした。

勝呂は、警察には事情を話し、カナが亡くなるまでの間、柴が犯人であることを伏せるように約束します。

そして手記を完成させるようにと言います。

さらに勝呂は柴にさりげなく自殺するように勧めるのでした。

柴は勝呂の配慮に感謝をして立ち去ります。



自宅に戻った柴は手記を書きます。

書き終えたのは朝の5時でした。

まとめ

スペシャルドラマ「黒井戸殺し」のネタバレについて紹介しました。

かなりの長編だったので、いろいろと伏線がありましたが、最後に勝呂の推理ですべてが解決しました。

その時はすっきりしましたが、犯人はやはり意外でした。

このドラマの原作「アクロイド殺し」も、犯人は手記を書いていました。

それにしても、大泉洋さんの演技は素晴らしかったです。

あのさらっと無視されるところなどの表情はさすがです。

野村萬斎さんの演技はなぜあんなに芝居がかってるのかは謎ですが、逆にそれがキャラクターとして生きていると感じました。

ぜひ、また違う作品でも見てみたいと思いました。